ISOタンクコンテナ 循環モデル提案に拍車
顧客に合わせ老朽化対応 更新需要取り込む
ジェイ・トラッド(東京都中央区)は、同社が展開するビジネスモデルの一つであるフリート循環モデルを積極的に拡大する。ISOタンクコンテナが日本も含めた世界で本格的に普及し始めてからすでに20年が経過し更新時期を迎えている。タンク缶体が使用できる状態であっても、フレームや工具箱のステーなどのカーボンスチールの老朽化が散見されることから、再生需要が現れ始めている。同社は展開するフリート循環モデルの中で、老朽化したタンクコンテナの新調、再生リファービッシュ、スクラップのすべてに対応できることから、需要家への提案に拍車をかけていく。
タンクコンテナの生産拠点が2000年代に中国に移ってから20年以上が経過した。日本を含め市場には20年超のタンクコンテナが多数存在している。しかし、日本国内では再生リファービッシュされておらず、国際海上危険物規程(IMDGコード)に準拠した定期検査にも対応していないタンクコンテナが使用され続けている。例えば高圧ガスを入れる溶接容器には、製造から20年を超える容器には定期検査が経過年数に応じて2年もしくは1年に短縮される規則があり、所有者やユーザーがスクラップとの天秤にかける基準があるが、主に液体用のタンクコンテナにはこうした規則がない。海上、鉄道、陸上の輸送でタンクコンテナの不備による事故も発生しかねない状況だ。タンクコンテナ内部に設置される防波板の破損トラブルなども散見される。
こうした状況を背景にバルブ類新調、フレーム再塗装、溶接不備箇所の修正、断熱材入れ替え、外壁パネルの交換といった再生リファービッシュの需要が出始めている。
ジェイ・トラッドは、中古のタンクコンテナの引き取りおよび下取り-レンタル-次のユーザーへの販売、というフリート循環モデルを展開しており、このビジネスモデルの中で再生やスクラップも手がけている。メーカーへの手配、日本のデポへの手配、部品の供給、デポによる再生リファービッシュ作業も提供できる。また、必要に応じて東京・名古屋・大阪など主要地区でのスクラップの体制も整えている。
北野宣幸社長は「フリート循環モデルは、大量生産と大量消費が繰り返されているタンクコンテナ業界においてサーキュラーエコノミーの一端を担うことができると考えている」と述べる。
『化学工業日報』2025年(令和7年)4月10日 9面
